【美容看護師が解説】脱毛したのに毛が増えた?硬毛化・多毛化の原因と対処法

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「医療脱毛をしているのに、毛が増えた気がする…」
「太くて硬い毛が生えてきた…」

このようなお声、実は意外と少なくありません。
せっかく脱毛を頑張っているのに、毛が増えたように見えるとショックですよね。

今回は、美容クリニックで多くの患者さまを施術してきた美容看護師の立場から、
「硬毛化・多毛化が起こる原因」と「正しい対処法」について詳しくお伝えします。


  • 硬毛化(こうもうか)
     → もともと細かった毛が、太く・濃く・硬くなる現象。
      腕・背中・顔まわりなどで見られやすいです。
  • 多毛化(たもうか)
     → 毛の本数自体が増えて見える状態。
      うぶ毛の多い部位(上腕・背中・フェイスラインなど)で起こることがあります。

どちらも頻度はごくまれですが、全くないわけではありません。


いくつかの要因が関係しています。

① 毛の発生サイクルとレーザーの反応性

レーザーは「黒いメラニン」に反応します。
うぶ毛のような細く薄い毛は反応が弱く、十分に熱が伝わらず中途半端に刺激されることがあります。
この刺激が毛根を“活性化”させ、逆に太くなることがあるのです。

② 肌の代謝やホルモンバランスの影響

ホルモンバランスの乱れ(生理不順・ストレス・ピル変更など)も毛の発育に関係します。
特に背中・顔・うなじはホルモンの影響を受けやすい部位です。

③ 機械の出力設定や照射方法の違い

  • 出力が弱すぎる
  • 適切な波長が使われていない
    といった場合、毛根に中途半端な刺激が加わり、硬毛化しやすくなります。
    熱破壊式・蓄熱式のレーザーの使い分けも関係することがあります。

硬毛化・多毛化を感じたら、まずは施術を受けたクリニックに相談しましょう。

その部位の写真を撮って経過を見たり、出力を調整したりと、
適切な対応をしてもらえることがほとんどです。

中には、硬毛化モードを搭載した機器(アレキサンドライト+YAG切替など)を
用いて再照射することで改善するケースもあります。


つい気になって抜いてしまう方が多いのですが、毛抜きは肌への刺激となり、炎症や毛嚢炎を悪化させることも。

そもそもレーザーに反応する毛根が一時的になくなってしまうので脱毛の効率も悪くなりますね。
どうしても気になるときは、電気シェーバーで優しく処理しましょう。


何度でも言いますが全身の産毛にこれ1本で十分!


乾燥や紫外線ダメージは、肌のターンオーバーを乱し、
毛穴周囲の炎症やムラを起こしやすくします。
施術後は保湿剤・日焼け止めを丁寧に使うことが大切です。



硬毛化や多毛化は「レーザー脱毛が失敗した」というわけではありません。
毛根の反応には個人差があり、たとえ正しい出力・照射でも、
体質的に一時的な変化が出ることもあります。

焦らず、クリニックで相談しながら経過を見ていくのが一番の近道です。

そして、看護師としては「脱毛を中断しないこと」も大事だと思っています。
途中でやめると、硬毛化した毛が定着してしまうこともあるため、
医師・看護師と相談しながら、出力調整や照射方法を見直して続けていくのがおすすめです。


  • 「硬毛化」「多毛化」は、脱毛後まれに起こる現象。
  • 主な原因は、うぶ毛への反応の弱さホルモンバランス
  • まずは通っているクリニックに相談を。出力調整で改善するケースも多い。
  • 保湿・日焼け対策・自己処理の見直しも効果的。

実際に施術していると、「硬毛化が心配」という声を本当によく聞きます。
でも、ほとんどの方は数回の照射で落ち着いてくるので大丈夫です。

不安なまま1人で抱えず、気軽にスタッフに相談してくださいね。
正しい知識と対応で、きれいなツルすべ肌を一緒に目指しましょう✨

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